受給方法、あなたはどうしますか?
どうも おつかれさまです。
iDeCoの最終局面で一番大事なポイント、受給方法です。
一括でもらうべきか、もしくは大事に大事に年金形式でちびちび取り崩すか。
ほとんどの方は一括でもらうと思います。
生活環境は人それぞれですので、これが正解!というのはありませんが、
ここでは損得の判断のみで、私の考えを述べていきたいと思います。
結論から。
本業とイデコを頑張って続け、引退間近になったらその時の状況で考える!
具体的計算も織り交ぜて解説していきます。
※加入開始時期により受給開始時期が異なりますのでご注意を。
“5年スライド受給” 具体的に計算してみます。
65歳になったら勤続年数35年で引退したいと考えています。
加えてiDeCoを解約し40歳からの加入期間25年分を、一時金(一括)で受給することとしました。
退職所得控除をフル活用したい場合、
・[退職金] ⇒ [一時金]の順番で受給の場合、15年以上の空きが必要です。 ・[一時金] ⇒ [退職金]の順番で受給の場合、5年以上の空きが必要です。
それを踏まえた上で、下記3パターンで考えます。
[plan A]65歳時点で一時金と退職金の両方を受給する ⇒ 退職所得控除は合算額で適用されます。
[plan B]60歳時点で一時金を受給し、65歳になったら退職金を受給する ⇒ 退職所得控除は別々で適用されます。
[plan C]60歳時点で退職金を受給し、65歳になったら一時金を受給する ⇒ 退職所得控除は合算額で適用されます。
その際に税金はいくら掛かるか、ざっと計算してみましょう。
・勤続年数35年 退職金=1,500万円と仮定 ・勤続年数30年 退職金=1,200万円と仮定 ・iDeCoからの一時金は運用期間25年=運用益1,400万円と仮定(利回り5%) ・iDeCoからの一時金は運用期間20年=運用益1,000万円と仮定(利回り5%)
退職所得控除の計算
[plan A](合算額)800万円+70万円 ×(35年ー20年=15年)=1,850万円
[plan B](退職金)800万円+70万円 ×(35年ー20年=15年)=1,850万円
[plan B](一時金)40万円+20年 =800万円
[plan C](合算額)800万円+70万円 ×(30年ー20年=10年)=1,500万円
これが退職所得控除額です。
課税所得の計算
[plan A]退職金1,500万円+一時金1,400万円−退職所得控除1,850万円=1,050万円
[plan B]退職金1,500万円−退職所得控除1,850万円=0万円(非課税)
[plan B]一時金1,000万円−退職所得控除800万円=200万円
[plan C]退職金1,200万円+一時金1,400万円−退職所得控除1,500万円=1,100万円
所得税・住民税の計算
[plan A]所得税(20%)105万円+住民税(10%)52.5万円=157.5万円
[plan B]所得税(5%)5万円+住民税(10%)10万円=15万円
[plan C]所得税(20%)110万円+住民税(10%)55万円=165万円
※簡略化するため復興特別所得税は省略しています。
手残り
[plan A]所得合計2,900万円−税金157.5万円=2742.5万円
[plan B]所得合計2,500万円−税金15万円=2,485万円
[plan C]所得合計2,600万円−税金165万円=2,435万円
・額面だけを見ると[plan A]がお得 ・税金だけを見ると[plan B]がお得 ・現役を早く引退したい場合は[plan C]
この結果を受けて、
自分が現役引退間近になったとき、どう考えるかだと思います。
お金が優先なのか、時間が優先なのか、仕事を続けたいのか。
逆に言うと、
今からは結論が出ないという事になります。
60歳で早く引退するか、65歳まで頑張るか。
今回のまとめ
受給方法はひとそれぞれです。
現役のうちに稼げるだけ稼いで余生はゆっくり豊かに暮らす。
私の目的はそこですから、
イデコやつみたてNISAなどの長期資産運用はそのままに、
そしてなるべく早めに現役は引退したいですけどね。
みなさんはどう考えますでしょうか。
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ではまた。
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